日本は「長寿大国」というイメージがありますよね
私は年齢が上の人達と接する機会が多いのですが、病気をしても年齢以上に活気があったり、そうでなかったりと様々な方達がいますし、最近では、「健康寿命を延ばしましょう」という言葉も聞かれることが多くなっています
今回は、「平均寿命」「健康寿命」「平均余命」について分かりやすく説明していきます
私自身も40代に突入し、これらのことを考える事が多くなっています
年齢関係なく、誰にでも当てはまることですので参考にしてみて下さい
簡単にいうと…
- 平均寿命とは “0歳の人の平均余命”
- 健康寿命とは “健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”
- 平均余命とは “ある年齢の人々があと何年生きられるかという期待値”
になります
これらの詳しい解説や実際発表されている年齢は、以下を読んでみて下さい
平均寿命と平均余命
先ず、平均寿命と平均余命の言葉の違いについてみていきます
- 平均寿命とは…“0歳の人の平均余命”
- 平均余命とは…“ある年齢の人々があと何年生きられるかという予測値(期待値)”
をいいます
これは男女別に算出されており、厚生労働省の簡易生命表の概況で知ることができます
最新情報として、厚生労働省は2022年7月29日、2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表を発表しています
んっ、結局どういうことなんだ?と思う方もいると思いますので、具体例を挙げていきますね
60歳の男性を例にして考えてみた場合、先ほどの簡易生命表を確認すると…
- 平均寿命は、男性81.47歳 女性87.57歳
- 平均余命は、男性24.02歳 女性29.28歳
となり、このことから
「平均寿命が81.47歳だから、自分の場合はあと21.47歳(81.64–60歳)になるんだ」という考えではなく、「現在の年齢に平均余命と足した84.02歳(60+24.02歳)になるんだ」という意味です
下図からも分かるように平均寿命については今後も伸びていくことが予測されています
健康寿命
次に、「健康寿命」についてです
健康寿命とは、“健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”のことをいい、ここで出てくる「日常生活の制限」とは、介護や病気などにより、自立して元気に過ごすことが出来ない状態をいいます
令和4年版高齢社会白書によると、令和元年時点で「男性72.68歳 女性75.38歳」になっています
平均寿命と健康寿命の差について
直近のデータとしては、2022年9月時点で、平均寿命は2021年(令和3年)、健康寿命は2019年(令和元年)になり、計算すると…
男性81.47–72.68=8.79歳 女性87.57–75.38=12.19歳になります
この数字からわかることは、『健康上の問題で日常生活に制限のある期間が、「男性で約9年 女性で約12年ある」ということ』になります
平均寿命も健康寿命も緩やかな上昇傾向にある一方で、健康上の問題で日常生活に制限のある期間は縮小傾向にありますが、縮小傾向にあるとはいえ、その期間が短い男性でも約9年という年数からしても、決して短いとは言えないのではないでしょうか
まとめ
今回は、「平均寿命」「健康寿命」「平均余命」の違いについて分かりやすく解説し、これらの差から何が分かるのかをまとめてみました
あくまで統計上の数字ですので、どこまで参考にするかは個々人で考えが異なると思います
しかし、40代に入り健康や老後などについて意識する年齢となっている上に、確実に「老い」は心身に影響を及ぼしています
自分に出来ることはないのか、どのように過ごしていけばいいのかなど少しずつ自分と向き合っていったり、自分を変えるきっかけを作ってもらえたら嬉しいです
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