血圧測定時の5つのポイントを理解した上で、基準値との比較をしていきます

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血圧測定と基準値 40代からの心身ケア

高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるほど、自覚症状が乏しいまま血管など身体の様々な部位に影響を及ぼしていきます

その為にも、普段から血圧を測定する機会をつくっておくのは、将来の自分の健康の為にもとても大事なことだと思います

今回は、自宅で血圧測定を行う際のポイントを5つの視点から考えていきます

そして、“基準値との比較”や注意しないといけない“仮面高血圧”について記載していきます

この記事は日本高血圧学会が発表している高血圧治療ガイドライン2019を参考に作成しています

結論

自宅で血圧測定を行う際のポイントは以下の5点になります

  1. 血圧計
  2. 測定環境
  3. 測定姿勢
  4. 測定条件
  5. 測定回数

次からはそれぞれを詳しくみていきましょう

血圧計

市販で販売されている血圧計には「上腕式」と「手首式」があります

ガイドラインでは上腕式が推奨されています

その理由としては…

  • 上腕の方が手首よりも心臓に近い為、より正確な値が出やすい
  • 手首は心臓と距離がある為、測定結果に差が生じやすい
  • 手首式では、動脈の圧迫が十分にいかずに正確な値が得られない可能性があります

といった点が挙げられます

また、上腕と手首では血管の太さや硬さに差があるなどの理由で差が生じることは大いにあります

ただ、夜間高血圧を気にする場合は、手首式の方があまり気にせず良眠をとりやすいという考えもあったり、何らかの理由で上腕部にカフを巻けない人にとっても手首式の方がリラックスして測定できますので、原則、上腕式が推奨されていますが、人によっては、手首式の方が向いている場合もあります

測定環境

  • 静かで会話をしない場所
  • 適当な室温の環境 ※特に冬期の寒い部屋では血圧は高くなりやすいです
  • 測定前には喫煙、アルコール、カフェインなどの摂取は行いません

測定姿勢

  • 椅子(背もたれ付き)に脚を組まずに座って1~2分の安静後
  • カフの位置(測定する部位)が心臓と同じ高さになるように注意します
  • カフが心臓より高いと値が低く、心臓より低いと値が高くなりやすいので注意が必要

また、左右の血圧には、大動脈の構造上、右腕の方が若干高くでる可能性がありますので、日常的に測定する腕を左右どちらかに決めて測るようにします

測定条件

  • 朝と夜の1日2回計測します
  • 朝は起床後1時間以内、排尿後で朝の服薬及び朝食前、座位で1~2分安静後
  • 夜は寝る前の座位で1~2分安静後
  • 測定中は話はせず力を入れたり動いたりはしません

その他に、自分が気になる時間帯に計測しておくのも良いかと思います

血圧は変動があって当たり前ですので、診察時には測定値に問題がなくても家庭などで測定した場合に高く出る場合もあり、これを隠れ高血圧(仮面高血圧)と呼び、見逃さないことがとても重要になります

朝や晩の異なる時間に血圧を測ることは、この隠れ高血圧を見逃さない為にもとても重要です

一般的に、血圧は起床とともに上昇し、日中の活動によってその都度異なり、夜になるにつれて下降し、睡眠時には更に下がると言われていますが、早朝に急激な血圧上昇を認めたり、夜になっても血圧が下がりにくい人もいます

また、日内変動や朝晩の差を見ることで脳血管疾患のリスクが予測でき、就寝前も血圧が下がらない、就寝前の血圧は正常だけれども早朝血圧との差が大きい場合は、脳血管疾患を引き起こす可能性が高いと言われています

このように、人によって血圧の変動は異なりますので、それを知るためにも測定する機会を複数設けることはとても大事です

測定回数

  • 1つの機会で原則2回測定し、その平均をとります
  • 1つの機会で1回の場合、その血圧値をその機会の血圧値をして記録します
  • 測定した数値を全部記録します

基準値

正常血圧は…

朝晩それぞれの平均値が家庭血圧<115/75mmHg(診察室血圧<120/80mmHg)

高血圧は…

朝晩のいずれかの平均値が家庭血圧≧135/85mmHg(診察室血圧≧140/90mmHg)

この正常血圧と高血圧の境も、「正常高値血症」や「高値血圧」に分類され、将来高血圧に移行する危険性があったり、やはり正常血圧の人に比べて脳心血管病の危険性が高いことが近年わかってきたために注意が必要です

仮面高血圧を詳しく説明

仮面高血圧は、早朝高血圧 昼間高血圧(ストレス下高血圧) 夜間高血圧で構成されています

早朝高血圧

診察室血圧の高血圧基準140/90mmHg未満の場合で、早朝に測定した家庭血圧の平均が値が135/85mmHg以上に該当した場合

昼間高血圧(ストレス下高血圧)

診察室血圧や家庭血圧は正常域でも、職場や家庭のストレスにさらされている昼間の時間帯の24時間 血圧自由行動下血圧(ABPM)の平均値や職場での血圧値が、再現性よく135/85mmHg以上の場合

夜間高血圧

ABPM又は家庭血圧計で計測した夜間血圧の平均値が120/70mmHg以上の場合

まとめ

今回は血圧測定時のポイントを5つの視点から考えました

色々と書きましたが、血圧測定は長く付き合っていかないといけませんので、ぼちぼちやっていきましょう

あまり意識し過ぎることで測定すること自体がストレスになってしまうのはよくありません

少しずつ意識することを増やして、これらを注意する事が当たり前になればと思います

血圧の変動があるのは当たり前ですが、自分の血圧の変動がどの程度なのかを考えてみたり、測定していく中で気になることがあれば、一度相談してみるのも良いかと思います

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